国際バカロレア(IB)のスコアが伸び悩んでしまい、「このままでは早慶上智なんて夢のまた夢…」と不安になっていませんか?
特にスコアが20点台、あるいは30点台前半だと、IB入試での合格は絶望的に思えるかもしれません。しかし、戦略を変えることで逆転合格の道は開けます。今回は、IBスコアに自信がない場合の大学受験戦略について解説します。
IBスコアが20点台の場合の現実的な選択肢
正直なところ、IBスコアが20点台の場合、そのスコア自体を使ってIB入試を突破するのは非常に厳しいのが現実です。しかし、だからといって大学進学を諦める必要はありません。
まず確認すべきは、自分が「帰国生」として認定されるかどうかです。もし帰国生入試の資格があるなら、IBスコアだけに頼らない受験が可能になります。例えば、MARCHや関関同立といった大学群であれば、スコアが30点に届かなくても合格できるケースがあります。
また、「海外就学者」という枠組みで受験できる大学もあります。この場合、IBの点数そのもので勝負するのではなく、小論文と英語資格(TOEFLやIELTSなど)を仕上げて突破するというルートも有効です。実際、IBで思うような結果が出せなかったとしても、一般入試に近い形の勉強や小論文対策に切り替えて合格を勝ち取る先輩たちもたくさんいます。
SATを併用してリスクを回避する
IBの最終スコアが出るまで不安、あるいはPre-dicted Score(予測スコア)が低いという場合は、SATを受けておくのも一つの手です。
もしSATで良い点が取れれば、IBスコアの代わりにそちらを提出して受験できる大学もあります。大学によってはIBのDiploma取得が必須ではなく、高校の卒業資格さえあればSATの点数で評価してくれるところも多いので、IBが苦しい場合の「逃げ道」として機能します。負担はありますが、選択肢を広げる意味で検討する価値は大いにあります。
スコア30点台前半なら「土俵」を変えて戦う
スコアが30点台前半の場合、注意すべきは「誰と戦うか」です。
慶應のPEARLや早稲田のSPSE(EDESSA)など、書類審査だけで合否が決まる英語学位プログラムは非常に人気があります。しかし、ここは世界中から優秀な留学生が出願してくる激戦区です。特にインドや中国、シンガポールなどの学生はSATやIBで驚異的なハイスコアを持っています。日本の教育環境でIBを学んだ場合、彼らと「点数勝負」をするのは分が悪いです。
そこで狙い目なのが、日本人(帰国生)しか受けられない入試です。
留学生が参入できない「帰国生入試」や、日本語の小論文が課される入試であれば、IBスコアが30点台前半でも十分に勝機があります。例えば慶應SFCの帰国生入試や上智大学の海外就学者入試などがこれに当たります。グローバルな競争を避け、自分が有利になるフィールドで戦うことが合格への近道です。
スコアが高くても油断は禁物
逆にスコアが30点台後半あるからといって、どこでも受かるわけではありません。
特に慶應SFCのような大学は、学部の理念(問題発見解決や学際的な研究)と学生の志向が合致しているかを重視します。スコアが高くても「うちの大学には合わない」と判断されれば不合格になります。自分の志望と大学のカラーが合っているかを見極め、手間のかかる出願書類を作成する労力をどこに割くか、戦略的に考える必要があります。
苦労したIB経験は必ず武器になる
最後に、IBなんてやらなきゃよかったと思っている人もいるかもしれませんが、その経験は無駄にはなりません。
IBのカリキュラムにあるEE(課題論文)やTOK(知の理論)などで培った力は、大学入試の書類作成や面接で大きな武器になります。実際に、慶應PEARLやGIGAなどの出願時に、IBで書いた論文を「任意提出資料」として添付し、それが高評価につながるケースもあります。
IBは確かに大変ですが、そこで得た「書く力」や「考える力」は、スコアという数字以上にあなたを助けてくれるはずです。自分の持ち点を最大限に活かせる入試方式を見つけて、志望校合格を目指しましょう。

